CP+2017#PENTAX

PENTAXは身売りされていろんなところへコロコロ転がってしまいましたが、RICOHに拾ってもらって居場所が落ちついたように思います。愛用するPENTAX機の展示されているRICOHブースは一番最初に訪れる場所です。
とはいえ、今年は既に発売日を迎えているKPがあるだけで、これから出てくるというボディやレンズが何もないので楽しみが少ないのです。

昨年はK-1の発売日を控えていたので、CP+のお触りコーナーは列を作っていたと思いますが、KPは一応待たされるものの5分と待たずに順番がやってきます。

APS-CのエントリーモデルであるK-二桁機とフラッグシップモデルK-一桁の中間に位置するというKPは、K-3IIの後継機とは別だというのでまずは一安心といったところでしょうか。第一印象は、グリップとシャッターボタンに対して不安がいっぱいだということです。それは手に取ってみて確信に変わりました。持った感じが従来のデジ一機とは異質で、これは慣れとかそういう問題ではないと思います。恐らくですが、K-二桁からでもステップアップという感じにはならないのではないでしょうか。
ずばり、これは売れない（笑）
PENTAXのエントリーモデルは、フラッグシップモデルから機能が落ちてくるばかりではなく、先取りして一時的に上回る性能を持っていたり、他社に比べてとてもお買い得になっているように思います。これはこれでアリです。
しかし、フラッグシップを使っている人間は、そういう部分に飛びつかないのは何故なのかわかってないと、こういうモデルが出てくるのかなと思います。確かに、いろんな考え方があり、試行錯誤することは悪いことではないのかもしれませんが、こんな余力があるならK-3IIの後継機の開発に力を入れてもらいたいものです。

グリップに関してはLに交換すると違和感は幾分軽減します。それでもシャッターボタンの違和感は消えず、特にAFボタンとの位置関係が最悪で、シャッターボタンとAFボタンの位置が近すぎて両指でカメラをつまんでいるような位置関係になり、親指のホールド感が全然ないです。これ、ニコンのDf的な存在なのかもしれない（笑）
スナップ撮りに小さなレンズを付けて持ち歩くのにはいいのかなぁ･･･そういうのは益々興味がないので、さすがの新製品好きも今回はパスすることに決めました。
こういうボディを求めている人もいるのかもしれないけど、デジ一、特にOVF機としては非常に中途半端に感じました。こういうコンセプトならいっその事EVF機にするとか、そういう思い切りがないとダメかな･･･。
EVFに関しては以前より考え方が柔軟になってきました。有機EL、液晶の技術も良くなってきてOVFに変わる日が来ても良いかもしれないと感じるようになってきました。
発売日が過ぎているため、手持ちのメディアでデータが持ち帰れるので何枚か試写したのですが、RAWデータをPEFからDNGに切り替えるのを忘れて現像できずにおります（笑）
というわけで、センサーには魅力を感じるものの、フラッグシップ機を手に取った時の感触にはほど遠いこともあり、実売価格を考えるとこのモデルはナシの判断となりました。
暴落して半額ぐらいになったら考えてもいいかな･･･。

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