バッテリーグリップの修復

jerryさんちからやってきたK-5系のバッテリーグリップBG-4の故障品ですが、先に言われていたとおり接点のピンが一本ありません。内部構造がわかりませんが、ぱっと見は折れているのではないかと思いました。
折れているのであれば、開けて直せるか微妙なところですが、代替部品で変えられる可能性も残っているので開けてみることにしました。
こういった機械物の分解や組み立ては、余程特殊なものでなければ、設計者の特徴はあったにしてもどれも似たようなものですが、最近はネットで解説されていたりするので、予め目を通しておくのが理想的です。

経験則だけでも何とかなりますが、マニュアルが有った方が確実ですね（笑）ところが、このバッテリーグリップを分解しましたなんてサイトは少し探した限りでは見つかりませんでした。海外サイトでは絶対あると思うのですが、やっきになって探すほどでもないし、直らない可能性も高いので、そのまま進めることにしました。
上部のパネルを外し、下部のネジを外した後、最初の関門は、この後部の両面テープで止まっているだけのグリップの下の隠しネジです。

隠しネジと言っても、自分がなかなか見つけられなかっただけで別に隠してあるわけではないです。後部のカバーを外すと前面のカバーが外れないので同じようにグリップの下にネジが隠れているのかと思いましたが、剥がしても何もありませんでした。止まっているのは本体後ろ側からで、精密ドライバーのような細いドライバーで外す必要があります。

外せるネジを全て外していくと最後の最後でようやく問題の部分にたどり着けます。夢中になりすぎて途中は全く写真を撮っておりませんでした（笑）
注意点は、場所によってネジのサイズが違うので、間違えないよう整理して外さなければならないこと。押し込み型の接点の部分は、２つの板バネを組み合わせてあるものですが、間に絶縁する小さな板が入っているので無くさないよう気をつけること。
絶縁部品はポロっと落ちてきて、どこから出てきたのかわからず、組み立ての段階まで何の部品かわかりませんでした。
問題部分は、このように小さな接点とバネの組み合わせになっています。

正常な接点と問題の接点を並べてみました。問題の接点はくの字に曲がっており、一度凹ましてしまうと小さなバネの力では押し出せないようになってしまっていました。
曲がった接点をできるだけ真っ直ぐに修正し、バネの部分も可能な限り整形して組み立て直しました。
横着して今回はMi5で撮ってしまいましたが、流石にズームで撮った画像は厳しいものがありました（笑）

結論を書いておりませんでしたが、組み立てたBG-4はK-5IIsに装着して問題なく電源が入り使えました。

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